こんにちは赤ちゃん~産後のママと赤ちゃんへ~
子どもの病気について
乳幼児がかかりやすい代表的な病気についての一口メモ
- 感染する病気
突発性発疹|はしか|風疹|水痘(水ぼうそう)|おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)|りんご病|ヘルパンギーナ|手足口病|溶連菌感染症|百日ぜき|結核 - 皮膚の病気
乳児湿疹/乳児脂漏性湿疹|あせも|オムツかぶれ|とびひ(伝染性膿か疹) - アレルギー
食物アレルギー - 呼吸器系の病気
インフルエンザ|気管支炎/肺炎|ぜんそく性気管支炎 - 脳・神経系の病気
熱性けいれん|てんかん - 胃腸の病気
感染性胃腸炎|そけいヘルニア|腸重積症 - 骨・関節の病気
先天性股関節脱臼 - その他
斜視|中耳炎
感染する病気
- 突発性発疹
お母さんからもらった免疫がなくなる生後6ヶ月から1歳くらいまでの間にかかることが多い。はじめ3日くらい熱が続き、熱が下がった頃から全身に薄い赤い発疹が出るが、1~2日で消える。 - はしか(麻疹)
発熱、咳、くしゃみ、鼻水などのかぜ症状から始まり、目の充血や目やになどが出る。一旦熱が下がり、再び上昇するのと同時に赤い発疹が耳の後ろ辺りから出始め全身に広がる。発疹が出る前に、口の中に白い斑点(コプリック斑)がでる。予防接種で防ぐことが出来る。肺炎、脳炎など重い合併症を引き起こすことがあるので1歳過ぎたらすぐ予防接種をすること。 - 風疹
別名、三日はしか。発熱と同時に薄赤い発疹が出ますが3日くらいで治ることが多いためこう呼ばれている。後頭部やくびのリンパ腺が腫れる。予防接種を。 - 水痘(水ぼうそう)
発熱と前後して身体に小さな水泡が出来る。1~2日で乾燥し、かさぶたになるが、次々と出てきて1週間くらい続く。予防接種が有効(定期接種)。 - おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
春から初夏が流行期。耳の前や、あごの下の唾液腺が腫れる。予防接種が有効(任意接種)。 - りんご病
発熱はほとんどなく、両頬がりんごのように赤くなる。その後、手足に赤い発疹が広がるが1~2週間で消える。 - ヘルパンギーナ
夏かぜの一種。高熱が2~3日続き、喉の奥に赤い斑点がでる。物を飲み込むのを痛がる。 - 手足口病
発熱、口の中の痛み、手や足や口の中に水疱を伴った発疹できる。夏から秋にかかりやすい病気。 - 溶連菌感染症
発熱、強い喉の痛み、頭痛など。舌に赤いぶつぶつが出来て(いちご舌)身体全体に赤い発疹が出ることもある。受診して抗生剤をきちんと服薬すること。 - 百日ぜき
特有の苦しそうな咳。息を吸うときに笛の鳴るような音をだす。乳児がかかると肺炎などを合併し、命に関わることもあるので、予防接種は必須。 - 結核
免疫のない乳幼児では、感染してすぐ発病する危険が高く、命に関わる状態になりやすいので、3ヶ月を過ぎたらすぐにBCG接種を受けること。子供の感染は、周囲の大人が感染している場合がほとんど。特に抵抗力の弱まった高齢者の長引く咳や微熱などは注意すること。
皮膚の病気
- 乳児湿疹/乳児脂漏性湿疹
2ヶ月くらいまでの赤ちゃんに出来るにきびのような湿疹。まゆや頭皮に出来る黄色いかさぶた状のものは脂漏性湿疹。どちらも皮脂の分泌が盛んなために起こる。丁寧な洗顔と保湿、よくならないときは小児科か皮膚科を受診。 - あせも
汗の出る腺(汗腺)を汚れや垢がふさいでしまい、炎症を起こした状態。夏は清潔な濡れタオルでこまめに汗をふき取る、冬は暖房の効き過ぎと厚着に気をつける。 - オムツかぶれ
尿に長時間触れていることが肌への刺激になってかぶれを起こすもの。皮膚に赤みが見られたらこまめなおむつ交換を心掛ける。交換の際には、温水に浸した脱脂綿などでふき取って、乾燥させてからあてるとかぶれにくい。市販の「おしりふき」は刺激になることがある。 - とびひ(伝染性膿か疹)
あせもや虫刺されなどの皮膚の傷に細菌がついて化膿した状態。かゆみが強く、掻き壊すと中から分泌液が出て、それが他の部分に付くと広がる。抗生剤入りの軟膏を塗り、ガーゼ等で傷口を覆うとうつらない。
アレルギー
- 食物アレルギー
特定の食品を食べた後、胸のムカムカ、嘔吐、腹痛、下痢、血便などの消化器症状や、じんましん、皮膚のかゆみなどの皮膚症状、呼吸困難、咳、などが通常2時間以内おこる。よく知られているものに、小麦・そば・卵・牛乳・落花生があるが、その他、桃・りんご・バナナ・大豆・いくらなどでもおこることが知られている。
呼吸器系の病気
- インフルエンザ
潜伏期1~2日。流行期にはなるべく人ごみを避けること。突然の発熱が始まり。喉の痛み、全身の関節の痛み、咳、頭痛などが起こる。肺炎や脳炎などの予防のために、小児とお年よりは予防接種が望ましい。11月下旬までに受ける。 - 気管支炎/肺炎
高熱、咳、呼吸困難などが起こる。喉から気管支までの炎症が気管支炎、肺にまわれば肺炎。 - ぜんそく性気管支炎
乳幼児期に風邪をひいた時、ぜいぜい、ヒューヒューしやすい状態のことで、子どもは空気の通り道が狭いので、かぜをひいて分泌物が増えると呼吸時に音がする。成長とともになくなることが多い。気管支喘息とは区別する。
脳・神経系の病気
- 熱性けいれん
乳幼児期に発熱がきっかけで起こすけいれん。学童期に入ると次第に起こさなくなる。 - てんかん
脳の神経細胞の過剰な活動によって、繰り返すひきつけ発作(てんかん発作)が起こる病気です。必要時服薬などで発作が起きないようコントロールします。
胃腸の病気
- 感染性胃腸炎
細菌やウイルスによる胃腸炎で、子どもの場合、冬に流行し集団感染しやすいものに「ロタウイルス」などがある。嘔吐、下痢によって脱水を起こし、急速に症状が悪化することがあるので注意が必要。 - そけいヘルニア
臍ヘルニアは自然に治ることが多いが、そけいヘルニアは自然に治ることは少ないので、早めに手術を受けたほうがよい。 - 腸重積症
腸が入れ込み状態になり、内容物が通過できない状態。突然起こり、激しく泣き、吐く、血便が出る。緊急に受診する必要がある。
骨・関節の病気
- 先天性股関節脱臼
赤ちゃんの自然な姿勢は上半身がW字型、下半身がM字型。かえるのように曲げた足を無理にまっすぐにすると股関節が脱臼するため、オムツの当て方、抱き方に注意が必要。女の子に多い。
その他
- 斜視
顔の正面から見たとき、片方の目の黒目の部分が内側や外側にずれている状態をいう。斜視の状態を放っておくと、黒目の位置がずれているほうの視力が発達しにくく、弱視になる可能性があるため、おかしいと思ったら眼科を受診。 - 中耳炎
急性中耳炎や滲出性中耳炎などがあります。鼓膜の奥の中耳の部分に膿がたまる状態です。風邪を引いたときにかかりやすく、赤ちゃんだとしきりに耳を触ってぐずったりする。