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産後のQ&A
「妻が子どもの世話にかかりきりでなんだか気に入りません」
「『自分のことは自分でやって!』多くの育児中の妻が夫に求めることに、こんな意見があるようです。これは決してパートナーであるあなたをないがしろにしているわけでなく、それくらい24時間赤ちゃんの世話に集中せざるを得ない状況という意味。ヘトヘトなのです。
あなたの支えがなければ、彼女は安心して育児に奮闘することが難しくなります。そのことを心にとめて、まず、彼女の話に耳を傾けてください。そして共感してください。そこから、「ふたりの子育て」は始まります。」
「産後の妻の様子が気になります。表情が硬く、以前の明るさがないように見えます」
「疲れがたまっているのかも知れません。休息がとれるようご家族の配慮が必要です。マタニティーブルーズや産後うつ病の可能性も考えましょう・・・。
「マタニティーブルーズ」は、産後1週間くらいまでの間に起こる一過性の症状です。主に涙もろさ、不安感、焦り、頭痛、気分の変調などの症状が数日間続くため、本人にも周囲にも不安を与えますが、治療しなくとも次第に消えてゆきます。分娩後の急激なホルモンの変化が関 係していると考えられていますが、はっきりした原因は分かっていません。2週間以上続く場合は、産後うつ病の可能性が出てくるので、家族は注意して見守ることが大切です。
「産後うつ病」は産後2週間~数ヶ月くらいの間に起こる精神疾患の一つです。気分の落ち込みがひどく、眠れない、食欲不振、非常に疲れやすい、などの症状があり、ぼんやりとして家事や育児に支障をきたします。「自分は母親として失格」「赤ちゃんが死んでしまうのではないか」など、心配しすぎる形で症状が現れることもあり、そのような訴えと、不眠やいつもと違う様子があったら、専門家に相談する必要があります。
受診したほうがいいのか判断に迷う、どの病院に受診したらいいかわからない、などの場合は、まず市町村の保健師に相談することをお勧めします。安易に楽観視しない勇気が必要です。
「たかいたかい、をすると子どもは喜ぶのですが、妻からは止められました。危険なのでしょうか?」
「赤ちゃんや小さな子どもは、激しく揺さぶられたりたたかれたりすると、その衝撃によって脳が損傷し、重い障害や死に至ることがあります。乳児ゆさぶられ症候群(Shaken baby syndrome)といって、乳児虐待と関連付けられる障害です。
ダイナミックなアクションを子どもは喜びますが、乳幼児のうちはこのような障害が、あやしたり遊びの中でも起こりやすいことを肝に銘じておく必要があるでしょう。もし、強く頭を振ったりゆすったりしてしまったた後、赤ちゃんがぼんやりしたり、様子が変だなと感じたら、急いで小児科に相談しましょう。」