山形ママコミュニティmama*jamの協力リポーターが、県内の子連れで楽しめる「おでかけスポット」を、パパママ目線で体験しリポートする「わくわく体験ガイド体験リポート」。
今回は、mama*jam協力リポーター:ちあきさんが『夕鶴の里』を満喫!お子さん連れでお出かけの際はご参考くださいね。
【 夕鶴の里 基本情報(令和7年1月現在の情報)】
●休館日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその直後の平日休館)
年末年始(12月29日~1月3日)
●開館時間:午前9時~午後4時30分
●入館料:大人330円・小中学生110円 ※15名以上は団体料金
\「むがしあったけずまなあ」 地域の歴史や民話を語り継いでいく場所/
南陽市漆山地区には鶴巻田・羽付といった地名が残り、織機(おりはた)川が流れ鶴布山珍蔵寺というお寺もあります。そう、ここはあの「鶴の恩返し」のお話が伝わっている地区なのです。
夕鶴の里は、100年前の製糸工場・繭蔵を改造した【資料館】と、【語り部の館】の二つがあり、訪れる方に地域の歴史や民話を伝えています。
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【資料館】
館長さんに案内いただき、まずは【資料館】へ向かいました。
そこには、鶴の恩返しの舞台をそっくりそのまま移したかのような古民家風のセットが・・!
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そのままこちらで「民話会ゆうづる」所属の語り部・高野さんによる民話をお聞きしました。
この日の演目は4つ。
・鶴の恩返し
・十二支ばなし
・福はうち
・まごころの一文銭
高野さんによる身振り手振りを交えた置賜弁でのお話に、大人も子どもも非常に惹きこまれました。子どもたちは置賜弁分かったかな??と私は思ったのですが(笑)、しっかり伝わったようです。
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いずれのお話も、最後には「とうびんと」の言葉で終わります。この辺りの方言で「とうびんと」は終わりの合図なのだそうです。
生で民話を聞いたあとには、シアターへ移動。シアターでは「白竜湖の琴の音」というアニメを見ました。白竜湖も南陽市赤湯地区に実際にある湖です。南陽市は本当に民話がたくさん残っているのですね~。
シアターのあとには資料館の2階・3階へ向かいます。
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この地域では、明治・大正時代に養蚕が盛んであり製糸工場が多数あったのだそうです。繭づくりから生糸にする過程を見たり、それらが世界へと伝わっていく資料を見たり。いずれも知らなかったことばかりで、地域の歴史をしっかり学ぶことができました。
小学6年生の娘も、学校で歴史を習っているので「こういうの教科書で見た!」と言いながら資料を見て回っていました。
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【語り部の館】
私たちは資料館で語り部さんから民話をお聞きしましたが、普段は【語り部の館】で口演があるのだそうです。(取材日は工事日のため資料館にて口演)
語り部の館では、事前予約のあった方を対象に「機織り体験」もできるとのこと。本物の機織り機を使える貴重な体験になりそうですね!
●機織り体験(コースター作り):550円。所要時間20~30分。予約制。
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さらに取材日はたまたま年に3回の「昔の遊びで遊ぼう」のイベント日!「お手玉遊び」を楽しんできました。館長さんが子どものころに親しんでいた遊びだそうで、その技の数々に驚きました。
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【オムツ交換・授乳について】
オムツ交換台や授乳室は設置されていませんが、必要なときにはスタッフへお声がけくださいとのことでした。オムツ交換・授乳のお部屋や調乳用のお湯をご準備いただけるとのことです。
【休憩スペース】
語り部の館には椅子と机の広々としたスペースがあります。ゆっくりと座りながら、机や壁にたくさんある展示物を見るのも楽しいです。
【感想】
夕鶴の里に初めてお伺いして、地域の歴史や民話を学ぶ大変興味深い場所だと感じました。地域で製糸が盛んだったということはぼんやりと私も知っていましたが、その数々の資料や当時の地図などを見てその全貌を初めて知ることができました。また、語り部さんによる置賜弁で語られる民話がとても楽しく、方言(置賜弁)も地域のよさのひとつであると再認識しました。
地域の歴史・民話・昔の暮らしや遊びを次世代に伝えていく。そんな場所であるこちらを、また折を見て再訪したいなと思います。
「とうびんと(おしまい)」
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【自己紹介】
高畠町出身・山形市在住の澤村千明です。夫と小6・小1の子どもたちと暮らしています。
山形市内の人材紹介会社に勤務しながら、山形ママコミュニティmama*jam副代表を務めています。
家族の時間はもちろんのこと、仕事や自分の時間も大切に過ごしていきたいです。
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