山形に引っ越してきたばかりなの~というママへ(村山弁講座)
山形弁は村山地方の村山弁、最上地方の新庄弁、置賜地方の置賜弁、庄内地方の庄内弁に分けられます。ここでは村山弁を紹介します。
- 基本的に語尾に「す」を付けると敬語の代わり(丁寧語)になるようです。
- 基本的にイントネーションの上下が少なく淡々としゃべるようです。
- 電話をかけ相手に名前を名乗るとき、「○○でした~」と過去形で話すことがあります。
- 男性の言葉と女性の言葉にはあまり差がありません。今でも一部の女性は自分のことを「おれ」と言う場合があります。
- しりとりは「ん」で終わりですが、山形弁には、「んまい」「んだ」「んね」等の「ん」から始まる言葉があります。
村山太郎一家の会話(上段:村山弁、下段:標準語)
「いや~ 今日のテストわがらねくて しゃますした~」
(いや~ 今日のテストわからなくて 苦労したよ)
「わがらなねたって さすかえなえ~」
(わからなくても 大丈夫さ)
「さすかえなえあて お前だ だめだっぺした~」
(大丈夫なんて お前たち ダメでしょう)
「ちゃんと 勉強すねど 偉ぐならんねぞ」
(しっかり 勉強しないと 偉くなれないよ)
「偉ぐあて ならんたて いいもの」
(偉くなんて ならなくても いいよ)
「へらから 言わねで ちゃっちゃど 勉強すろ」
(ぺらぺら 言わないで 早く 勉強しなさい)
「父ちゃんは いっつも かすますえづね~」
(お父さんは いつも うるさいね~)
「いいが 言うごど聞かねど ごしゃぐがらな」
(いいか 言うこと聞かないと 怒るぞ)
「ほだて 今日のテストのプリント どごさ いったが わがらねもは~」
(でも 今日のテストのプリント どこに やったか わからないんだもの)
「わがらねあて ちゃんと たねで 勉強すろ」
(わからないなんて きちんと さがして 勉強しなさい)
「勉強の前に まま かしぇろ」
(勉強の前に ご飯 食べさせて)
「ほれ いっぱい け~」
(たくさん 食べなさい)
「ん く~」
(はい 食べます)