「山形航空電子株式会社」の場合

山形航空電子株式会社
総務部長 菊地 暢義 さん

~ワーク・ライフ・バランスの取組み紹介~
当社では、YTWL(山形航空電子トータルワークライフ)検討委員会を毎月開催し、労使間での情報交換・情報共有を行い、より働きやすい職場環境を実現してきました。
その結果、平均勤続年数19.3年、過去3年間の新入社員離職者0名につながっていると思います。


山形航空電子のこれまでの取組み

  • フレックスタイム制の導入(2015年度利用者79名/116名)
  • 配偶者出産休暇(産前6週間以内もしくは産後8週間以内の間で5日間)
  • 介護休暇の対象拡大(配偶者、子、父母、祖父母、兄弟姉妹、孫、配偶者の父母、配偶者祖父母、配偶者兄弟姉妹)
  • 介護休職の対象拡大(上記と同じ対象家族、1年までの取得回数を3回)
  • 子の看護休暇(対象期間を小学校卒業まで拡大)
  • 育児アシスト制度の充実(労働協約で決められた額を支給)
    1.出産アシスト金(第一子、第二子、第三子以降に支給)
    2.育児アシスト金(満3歳になるまで年1回×3年を支給)
    3.入学アシスト金(小学校、中学校、高校入学時毎に支給
  • その他リクエーション補助金、技能御検定資格取得奨励金、体育館の無料開放など。
  • 10年、20年、30年勤続毎にリフレッシュ休暇と補助金の支給。

※知事表彰を受賞
これらの取組みとその成果が認められ、平成28年度「山形県ワーク・ライフ・バランス優良企業知事表彰」を受賞することが出来ました。

70%以上の有給取得率

毎日3交代制を4班で運用していますが、前もって休みを希望すれば計画的に取得できる体制が出来ているためだと思います。但し、正月やお盆などは、みんなが休みたい日が重なるので、担当者は調整に苦労しているようです。

今後の課題

現在45歳から55歳の従業員が多く逆ピラミッドになっているため、5、6年前から毎年10名前後の定期採用と適宜、経験者採用により是正を図っています。
但し以前と比べると採用環境が厳しくなっています。
「やまがたイクボス同盟」に加盟させていただきましたが、まだまだ、社員には浸透していません。会社を挙げてイクボスの役割等の周知を図り、社内でイクボスを多く育てることが大事だと考えています。

一番助かった制度とは

総務部 新田亮平さん

一番助かった制度は、「配偶者出産休暇」です。3人目が生まれた時も大変助かりました。
あとは「育児アシスト制度」ですね。お金の必要な時期にいただけるので非常に助かります。

育児休業に関しては、会社からも取得を促されています。しかし、収入が減額(無給)になるので、育児関連の休暇を取るときも、有給の「特定目的休暇」と一般の「有給休暇」を使います。ですので、育児休業を取得する人がいないのだと思います。