「株式会社ジェイ・サポート」の場合

株式会社ジェイ・サポート
取締役副社長/経営管理室長 鈴木 政紀 さん

~ワーク・ライフ・バランスの取組みによる魅力のある企業へ~
弊社は経営構造の改革に取り組んでいます。
今後、中小企業数は将来大幅に減少すると言われている中、その対策の柱として人材確保と教育訓練が重要であると考えています。
まず、人材確保に必要な事は「魅力があり入社したいと思う会社づくり」でしょう。これは「ワーク・ライフ・バランス」を整えることだと確信しています。次に、「利益の源泉は人」であることから、その基盤となる「人づくり」、つまり教育訓練が重要となります。
以上が最重要事項と位置づけ、現在取り組んでいる私の仕事です。


(株)ジェイ・サポートのこれまでの取組み

  1. ワーク・ライフ・バランス(WLB)の推進
    ワーク・ライフ・バランス推進担当2名を配置
    完全週休2日制に移行

  1. 年次有給休暇の取得促進(リフレッシュ休暇制度(3日間)や計画的付与の実施)
    ・1時間単位での年次有給休暇が取得可能
    ・ノー残業デーの実
    ・男性社員の家事・育児への積極的参加を推奨(男性社員の育児休業取得実績有)
  2. 健康経営の推進
    ・社員の健康増進を勧奨(スポーツジム利用料の助成)
    ・敷地内完全禁煙の実施(施設内から喫煙室を撤去、社員が禁煙を宣言する「禁煙宣言書」の実施)
    ・社内健康講座の実施(朝礼の時間を活用し2ヶ月に1回開催)
  3. 女性活躍の推進
    ・女性役員・管理職への積極的登用(役員・管理職3名のうち女性1名)
    ・社員のスキル向上のため、会社負担によるセミナーや通信教育の受講を推奨
  4. 労働環境改善の推進
    ・社員アンケートの実施
    ・相談窓口の設置(ワーク・ライフ・バランス担当)
    ・社員会活動の推進(スポーツ大会、社員旅行、年6回のイベント)
    ・子ども参観日の実施
  5. 能力開発の推進
    ・勤務時間内の教育訓練制度(専門と複業の教育訓練、メンター制度有り)
    ・資格手当の支給と賞与査定
    ・書評コンクール(読書のすすめ、金銀銅の賞を設定)
    ・若者活躍・シニア活躍(70歳まで再々雇用)推進担当を配置
  6. 社内情報を外部へ積極的発信
    ・広報担当2名を配置
    ・ホームページを活用した情報発信
    ・公的教育機関からの実習生、インターシップ生の積極的受入
    ・学校訪問活動と各面接会への参加
  7. その他
    ・平成30年度「山形県ワーク・ライフ・バランス優良企業知事表彰」を受賞(平成30年11月)
    ・山形いきいき子育て応援企業 優秀(ダイヤモンド)企業に認定
    ・健康経営優良法人に認定
    ・やまがた健康づくり大賞を受賞(平成31年2月)

今後の課題

 これまでは中途採用によって社員を雇用してきましたが、人材不足を解消するために新卒者やシニア層の採用にも目を向けています。
 新たに若者やシニア層を採用するにあたり、若者がどうしたら生きがいを持って働くことができるのか、また今後70歳までの再々雇用を行う上で、どうしたらシニア層の方も働きやすく活躍できる職場環境を整えられるのかといった課題があります。
 そういった課題を解決するために「若者活躍・シニア活躍」の推進委員を配置し様々なことを実行したいと考えています。

社員の方へのインタビュー

業務品質管理課 阿部 雪 さん

  • 一番助かっていることは、産後に育児休業を1年いただき、また職場に復帰した時から育児短時間勤務を3年間継続して利用させていただいていることです。(朝8時30分出社を9時出社)
  • もう一つが、看護休暇です。年間5日間取得することが可能で、突然子どもの発熱等で休む必要がある時に非常に助かっています。
ボーリング大会
山形県WLB優良企業知事表彰式
子ども参観日