イクメン応援事例 「やまがたイグメン共和国」講演レポート

「建国宣言!やまがたイグメン共和国」実行委員のパパの声

実行委員のパパの声安藤哲也さんの講演レポートをお届けします。

3月20日に開催しました「建国宣言!やまがたイグメン共和国」
その中でお話をお聞きした安藤哲也さんの講演レポートをお届けします。

イクメンのネットワーク

全国:ネットワークが広がっている。
東北:まだまだ遅れている。
⇒今回のイベントで山形から旋風を巻き起こして欲しい。

育児に関して

母親:出産と共にスイッチが入る
父親:両親を見ているので、稼いでいれば良いという認識がまだまだ残っている

子どもは考え方や人生(生き方)を変えてくれる存在

⇒20代の時は、子どもが自分に触れると舌打ちをしていた。
⇒そんな自分を変えてくれたのが子どもの存在

子育ては期間限定

⇒乳幼児期の関わりが大切
   ↓
 ・思春期に子どもは一旦親から気持ちが離れる
  ⇒乳幼児期にしっかり関わっていると、その後、必ず帰って来る。
   ↓
 ・娘の相手はファイナルアンサー
  ⇒育児の取組み方で、娘の結婚相手も変わる。
   (すべて跳ね返ってくる)
   ↓
 ・息子の結婚にも影響を与える
  ⇒急激な経済成長が望めない世の中:
   給料は上がらない→共働きは必須
  ⇒息子が結婚するためにもイクメンに育てるべき
   (息子は父親の姿が刷り込まれる)

乳幼児期にしっかり関わると、その後の子育てが変わる

⇒乳幼児期の関わり=投資
⇒それまでの子育て支援=夫の存在が無視されていた
 (=行政も育児は妻がするものだという認識ということ)
⇒夫にも育児する楽しみを伝えたいと思い活動し始めた

六本木ヒルズでの勤務時代

六本木ヒルズには当時2万人が働いていた。
そのうち、結婚していそうな人が8000人
このなかで、深夜まで働いている方が7000人
(セキュリティーゲートの前で自主調査していた)
⇒彼らに育児の大切さを伝えたかった

Fathering=父親であることを楽しもう

週末だけでは駄目(偽イクメン)
⇒子どもがなつかないのは資質ではなく、接触する時間
⇒母親だから、女性だからなつくわけではない。
⇒普段から子育てに関わることが大切
 (週末だけのいいとこどりでは駄目)
⇒子供の成長を“楽しむ”=ワクワク感を創る仕掛けを考えて欲しい

赤ちゃん教室

日本では1日だけ(お風呂の入れ方など)
欧米では8日(父親の役割や産前産後の母親の心身の変調なども教える)
⇒1日しか行わない=行政が子育ては母親の仕事と認識
⇒自治体に問題点を伝えたが理解されなかった
⇒「ファザーリングジャパン」として自分たちで仕掛けた
⇒ようやく国が取り上げてくれるようになった

父親が育児に関わる

⇒家族が変わる=子どもと母親の笑顔が増える

育児に関するOSの違い

32~34歳で育児に対する考え方が違っている
それ以上の年代:中学校で家庭科が必須になっていない。
それ以下の年代:中学校で家庭科が必須になっている。
 ⇒育児に関するOSが違っている。
親の世代は昭和のOS(父親が稼ぎ、母親が子育てが常識)
 ⇒家庭科を学ばず、親の姿ばかりを見ている=古いOS
 ⇒子どもができたらOSを変える必要がある。

OSが古いPC

⇒更新か強制終了(シャットダウン)
⇒夫婦にも同じことがいえる。
⇒育児に疲れ、妻が子どもを置いて出ていくシャットダウン離婚が増えている。
⇒シャットダウン離婚を起こさないためにもOSを変更していく必要がある。
 (父子家庭:7割が離別、3割が死別)

父親の隣にいる奥さん(=自分の母親)

⇒自分の奥さんとは人種が違う
⇒自分の父親しか見ていない人はOSが古い
 (自分の奥さんは母親のようには接してくれない。)

うんちをした後のおむつ交換

⇒私も最初はできなかった。
⇒妻からうんちをした後におむつ交換してこそ本物と言われる
⇒うんちをした後におむつ交換をする意義を考えてみる
⇒父親は保護者(保護者=命と健康を守る人)
⇒うんちは健康を図るバロメーター
⇒うんちで健康状態を把握しようと思ったらおむつ交換ができるようになった。
 (うんちの匂いで2日後に風邪をひくことさえ分かるようになった。)

少子化を加速させる日本の女性が子どもを産むことへの4大不安

① 仕事と育児の両立ができるか。
② いまの社会環境では安心して子育て出来ない。
③ 自分の時間がなくなってしまう。
④ 「母親」へのプレッシャー>自分の意識
 (育児=母親という社会からのプレッシャー)

30代の母親が第2子を産まない理由

⇒多くが「夫の非協力」(厚労省調べ)
⇒妻の出産意欲を決めるのはズバリ、「夫婦関係満足度」と「夫への信頼度」
⇒だからこそ、イクメンに熱い視線が注がれている。

育児が面倒くさいと思ったら50年後の将来を考える。

⇒少子高齢化の影響で生産人口が減る
⇒そうなって苦労するのは自分の子どもや孫
⇒その状況を少しでも改善できるように父親の役割を果たすべき

やり過ぎイクメン

イクメンをやり過ぎて、まいってしまう父親もいる
⇒イクメン=1人ではできない。
⇒ネットワークでの情報交換が必要

小学生=待機児童ゼロ 保育園=待機児童あり

⇒政策的におかしい
⇒行政にもっと働きかけるべき

ごみ出しはごみ移動にあらず

⇒奥さんの準備したごみ袋を持っていくだけでは単なるごみ移動
⇒各部屋のごみ箱からごみを集めるところから始めて本当のごみ出しと言える

男のアドバンテージを活かす

⇒母親は化粧をする時間が必要
⇒男の方が出勤前に時間的に余裕がある
⇒その時間的アドバンテージを育児に活かすことが効果的

率先してやった家事は気持ちよい

⇒言われる前にやった方がお互い気持ちが良い。

やった家事、ごみ出しを決して口に出さない

⇒「○○やっといたよ。」という言葉は有難味を半減させる。

空気を読んで、いま、何をやるべきか考え実行に移す

⇒家庭内マネジメントが求められている。

安藤さんの講演を聞いての感想

 とても楽しそうに話す安藤さんの姿を通して、本当に育児を楽しんでいることが実感できました。また、そのことで人生をより実り多いものにできるという安藤さんの想いも感じられたような気がします。
 育児は期間限定であり、乳幼児期の関わり方がその後の将来を決めるというお話には衝撃を受けました。もう少し大きくなってから、いろいろな場所に連れていき、そのことを通して親子のスキンシップを図っていこうと考えていましたが、その考え方が甘かったと正直に思います。ここのところ、子どもとの接触時間が少なくなっていましたので、この生活をしっかり見直そうと感じたところです。そして、それと同時に、妻への気遣い、心配りもしっかり身に付けていきたいと感じました。
 うちの息子から将来両親のような家庭を築きたいと思ってもらえるように頑張っていきたいと思います。