(取材・記事作成:大友まさみ)
*家族構成*(2021年2月の取材時)
佐藤慎太郎パパ(41歳)
ママ(41歳)
長男(11歳・小5)
長女(8歳・小3)
今年(2021年)で創業200年!
老舗和菓子店「乃し梅本舗 佐藤屋」。
代表取締役社長で
佐藤屋八代目の和菓子職人、佐藤慎太郎パパ。
佐藤屋のコンセプトは
「和菓子をちょっと自由に」。
慎太郎パパやご家族にお話を伺っていると、
お菓子作りも子育ても、型にはまらない
“自由な発想の佐藤家”が見えてきました。
佐藤家は、
実は子どもが三人なんです。
ママ曰く、佐藤家は、
慎太郎パパが長男、続いて息子くん、娘ちゃんと
三兄妹のような感じ。
この3人で遊びに出かけたら
帰ってこなさすぎ・・なんだそう。(笑)
自然の中で過ごすことが多く、
慎太郎パパの移動手段は自転車なんですが、
家族には絶対強要はせず、
車チーム・自転車チームと別れて移動し、
目的地で合流。
今日は気分が乗らないから行かない~
なんていうのもオールOK!
やらなくちゃいけない・・。
しなくちゃいけない・・。
の
ストレスを少しでも減らす!
固定されると守りに入りチャレンジする心を奪われ、
新しい発想も生まれてこない!
相手の気持ちを尊重し、お互いに無理はしない!
それが佐藤家のスタイル ( `ー´)ノ
慎太郎パパの育児時間は・・・?
5:00 起床
(仕事が溜まっている時は工場へ行き、作業してから帰宅。)
家族分の食事準備。
みそ汁を仕込む。
長男起床。
(食事作りを手伝ってくれることも。)
新聞を読む。
6:30 長女を起こす。
子どもたちと食事。
7:30 子どもたち登校。
8:00 慎太郎パパ出社。
~
19:00 帰宅。
自分の父親はいつも帰りが遅かったから
この時間まで帰ってくるように努力して
家族にも約束をしている。
たまに、ちょっと遅くなる時もあるけどね・・。
家族みんなで夕食。
20:30 お風呂・自由時間。
21:00 子どもたち就寝。
慎太郎パパの食事は
子どもたちにも大好評!
朝が得意な慎太郎パパ。
食事は、
自分が好きなものを
自由に作って食べられるのが嬉しい!
とのこと。
斬新な味にもチャレンジしながら
食事作りを楽しんでいるそうです。
子どもたちもそんなパパの味が大好き!
焼きそば、ししゃも、白身魚を使った料理等、
素材のリクエストが多く、
特に休日はリクエストに応えたメニューを
テーブルに並べ、
子どもたちにも大変好評なんだそうですよ。
佐藤家の基地づくり
佐藤家は、学校や商業施設が建ち並ぶ
国道から1本入ったところにある一軒家。
古くからの住宅街ということもあり、
お年寄りの多い地域なのだそう。
そんな佐藤家の隣の古いお宅も空き家となり、
リノベーション!
佐藤家と仲間が集う
「基地づくり」が始まりました。
名前は
“レンタルスペースNABLA~ナブラ~”。
(釣り用語で、小魚・雑魚のあつまり。
数学の数式、他のものとくっついて意味を成すという意味。)
様々な人たちが集まったり組み合わさったりすることで
新しい力が生まれることを願い、
それぞれの楽しみを突き詰められる基地づくり。
佐藤家と、
そこにあつまる人たちの創意工夫が、たくさんつまっています。
この基地の周りには野鳥が多く、
ムクドリの卵がかえるところまでを見ることができたり、
“魔女の畑”と名付けられたママ自慢のハーブ畑も広がり、
取材中にいただいたハーブ茶は、
この畑から採れたもの♡
役立つものが育つのか?
“魔女の畑”は現在も進化中です。
そして、今年の大雪もフル活用!
ご近所さんが雪かきした雪は、
佐藤家前へ集積。
それが大きな雪山になり、
子どもたちの遊び場になっています。
懐かしくなりつつある大切な風景が、
佐藤家の周りには溢れていますね。
菓子職人ならではの子育て!?
お菓子作りが好きな子どもたち。
“絵本の中に描かれてあった
アイスクリームが食べてみたい♡”
となり、
慎太郎パパから下記のような提案が!
理科実験のようなお菓子作りがスタート♪
①
どんなアイスクリームを作りたいのか
設計図を書いてみよう!
②
・そのアイスクリームは何でできているのかな?
・アイスクリームができる仕組みは?
・材料は?
・アイスクリームに入れたいものは?
③
買い物表を作ろう!
(作りたいもので値段も変わってくるよね?)
今回のアイスクリームは、
“材料を全て混ぜ合わせて鍋で加熱しながら溶かし
冷ました後、攪拌(かくはん)をしながら凍結”
という方法にしたそうなんですが、
お鍋が大きすぎて思ったように攪拌しない!!(泣)
そこで、
雪の上でカーリングのようにしてみたり・・・(笑)
鍋をゴロゴロと転がしてみたり・・・(笑)
家族一丸となって試行錯誤しながら、
なんとかようやく・・・(^▽^;)
アイスクリームを完成させました~☆
この作業は
2年前の冬の出来事だったそうですが、
佐藤家みんなにとって
忘れられない出来事と、忘れられない味
になっているそうです。
こんなことが
日常的に行われているというのが
驚きですが・・・Σ(・□・;)
モノづくりへの
探求心や、苦労、楽しさ。
そして、
充実感や達成感を、
親子で遊びながら自然と身につけているなんて
佐藤屋ファンの一人としては、
これからの佐藤屋も楽しみで仕方がありません。
背中で語る父親
“〇〇くんのお母さん”
“〇〇ちゃんのお父さん”
とは呼ばず、
その方のお名前で呼びかけることを
心掛けている慎太郎パパ。
子どもたちも同じように、
友達のお母さんやお父さを
“〇〇さん”
と、お名前で呼んでいるそうです。
イベント出店などは、
子ども達も慎太郎パパの働きを間近で見ることができますが、
何かを語らずしも
子ども達にとっては学びの多い時間となっていることでしょうね。
今後の佐藤家。
それぞれへのメッセージを!
子ども達=
パパとママと、もっと考えながら遊びたい!
ママ=
それぞれの楽しみを、もっと突きつめていきたい!
パパ=
“佐藤屋”の社長、八代目じゃなく、
普通の父親でいられる場所が、家族との時間。
これからも(いつまでも)
パパと遊んでくれたら、ありがたいナぁ。。。
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取材を通じて、
筆者:大友まさみが感じた事。。。
「和菓子“職人”というより、和菓子“芸人”
というほうがハマるような気がするんですよ!」
と、笑う慎太郎パパ。
取材中も、
私や子どもたちをトークで惹きつけ、
笑わせてくれていたんですが、
“褒める神”のママが、
パパや子どもたちを褒めまくり、話題は尽きず
ついつい長居してしまう程、
居心地の良い空気が流れている佐藤家でした♡
型にはまらず、はめず、
いつも自然体。
“父親として、こうあるべき!”
みたいな肩肘張るところが一切なく
(良い意味でですよ!)
その飾らない人柄が、
人としてとても魅力的でした。
これからも慎太郎パパらしく、
子育てを楽しんでもらいたいと思います!!