小室 匡之 さん
一番大切なのは自分が育児休業を取りたいと思うこと。
育児経験は自分自身の活力になります。
妻より「プチ育休でも取得してみたら?」の一言がきっかけで取得を考えました。取得のタイミングは妻の育児の負担軽減になればと考えて次男が2カ月になる頃の長男の冬休みに合わせました。
取得に際しては、早めに上司に相談し、一か月の育児休暇としました。
育児休暇期間前に、これはやってみようと思うことは山ほどありましたが、実際下の子の抱っこ専属になりました。抱いてないと寝ない息子の状態を目の当たりにし、普段子供の世話をしてくれている妻の大変さが良くわかりました。期間中抱っこぐらいしかしておりませんでしたが、妻からは「居てくれて良かった~」と感謝の言葉が度々ありました。
休暇中の出来事として、幼稚園の長男に二度弁当を作りました。六時前に起き頑張ったかいもあり、卵焼きやハンバーグなどを作り子供にも好評でした。
取得に当たり、一番の心配は期間中自分の業務は誰がやるのか、ということでした。結果的には、何人かの同僚へ割り振られ迷惑を掛けてしまいましたが、これを機に自分の業務を仲間に理解して貰うことができたので、大変意味のある育児休暇だったと思います。
また、メンバーのスキルアップや業務ローテーション、チームワークの向上になったのではないかと自分では思っています。取得が年末年始の休みを含む1か月であったため、稼働日ベースでの休暇が短かった上に、期間中にあった社内の忘年会にも出席し業務の進捗状況確認や育児休業の中間報告もできたので、復帰は問題ありませんでした。自分の休職の体験記を復帰後に労働組合の広報誌で発表したこともあって、女性社員からの声掛けも多く“イクメン“としてのイメージアップにもつながったかもしれません。
当社は昨年度より、1時間単位での有休を取れるようになりました。家庭の都合や子供の行事等男女問わず利用することができ、私も子供の病気の際に利用しました。
また、私に引き続き、この度、技術職の男性が三か月の育児休業に入っております。上司には半年前から相談し、早めに準備したこともあって本人の意向に沿った内容で育児休業を取得できている様です。
育児休業取得は、子供と向き合える一生に一度しかないかけがえのない時間であり、家族にとってのいい思い出・宝物となりました。制度や収入の面など、まだまだ課題はあると思いますが、自分の人生(仕事や家庭など)について、一度立ち止まって考えることができる良い機会になると思います。「お金に変えられない価値がある・・・それは・・・イクメン。」是非、取得をお勧めします。