イクメン応援事例 小野 卓也 さんの場合

洞松寺
住職 小野 卓也 さん

小野 卓也 さん自分磨きには、「ソワカの法則」

 平成25年4月18日(木)に長井市で、長井市草岡の洞松寺の小野卓也住職に「自分磨き」と題し、イクメンパパによる講演会を開催しました。
 小野住職は、単身赴任中の奥様にかわり、3人の子育てを積極的に行っているイクメンでもあり、温和な笑顔と優しい語り口で、あっという間に時間が過ぎました。

 人の心の状態をあらわす言葉は75種類あり、先ずはその中の三毒(さんどく)について話されました。三毒とは、仏教用語で、人間の諸悪・苦しみの根源とされている、最も根本的な三つの煩悩のことで、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を指しており、煩悩を毒にたとえたものであると説明されました。貪は欲張り、瞋は怒り、癡は自分勝手なことを表すそうです。
「怒りをいかに抑えて行く事が、自分の心を磨いていく事に繋がる」と、怒りをなくしていく為には、実践的な事をやるのが一番で、心穏やかになれる「ソワカの法則」を教えて戴きました。

(そ)掃除してエゴを捨てる … 「自分は偉い」でも「自分はダメ」でもなく、完璧な人はいない。

「ただ誹られるばかりの人、あるいはただ褒めれるばかりの人は、未だかつていなかったし、これからもいないだろうし、もちろん今もいない」(ダンマパダ228)完璧な人はいない。自分を信じる事、必ず誰かが認めてくれるそうです。

(わ)笑いにあふれた毎日 … いやな事は反芻しない。強引にでも笑う。

「怒らない事によって怒りにうち勝て。善い事によって悪い事にうち勝て。分かち合う事によって物惜しみにうち勝て。真実によって謙虚にうち勝て。」(ウダーナヴァルガ20-19)

(か)感謝して今をしっかり生きる・・・努力はするが結果を求めない。自分の心を観察する。
   普段から、自分の心に向き合う習慣を付ける(毎日仏壇の前で手を合わせる10秒でもよい)

「汚れのない人、清くて咎のない人をそこなう者がいるならば、その災いは、かえってその浅はかな人に至る。風に逆らって細かい塵を投げると、その人に戻って来るように。」(ダンマパダ125)

毎日忙しく過ごしていますが、ほんの少し自分を見つめ直す時間が大切な事、そして「ソワカの法則」を実践していく事が、自分磨きになっていくと参加者一同深く感銘をうけました。