イクメン応援事例 小山 喜代司 さんの場合

株式会社コヤマ
代表取締役 小山 喜代司 さん

株式会社コヤマ子どもを生み育てながら働くことは、特別なことではなく自然なこと。
「社員を幸せにしたい」この思いで取り組んでいます。

村山市の株式会社コヤマは、この度、子育て支援に積極的に取り組んでいる「子育てサポート企業」として山形労働局より認定されました。
ファミリー・フレンドリー企業、男女いきいき・子育て応援宣言企業としての取組みがさらに進み、今回の認定となりました。
小山社長に、取組みについてお話をうかがいました。

家庭と仕事の両立支援の取組み

株式会社コヤマ

よく聞かれるのですが、当たり前のことをしているだけなんです。
社員の7割が女性です。縁あって入社し、キャリアを重ね技術を身に付けた人財が、妊娠や出産、育児で退職してしまうのは会社にとってもマイナスです。

常時5人くらいの社員が、産前産後休暇や育児休業を取得しています。ここ10年位の女性の育児休業取得率は100パーセントです。社員はみな「お互いさま」の気持ちで、支えあいます。
小さい子どもは発熱などの体調不良をおこしやすく、急な休みが必要な場合もあります。なるべく支障が出ないよう、多能工化しフォローできる体制をとっています。

取組みを続けてきて、新入社員を募集すると「先輩から、出産・育児をしながらも勤めることができると聞いた」という生徒が応募してくれるようになりました。良い人材を確保することも企業にとって大切なこと。相乗効果が生まれます。

育児休業から復帰した社員とまわりの社員の様子

育児休業中には、会社に子連れで来てもらい社員とのコミュニケーションを図る機会を設け、スムーズな復帰を支援しています。
社員みんなが成長していって欲しいと願っています。その中で、自然な形として出産時を経て、育児がある。
特別なことではなく、みんなが普通に経験していくことです。育児が一段落して今度は孫が生まれても、退職することなく定年まで勤務してくれます。社員同士協力し合った結果、少子化対策に貢献できたらいいですね。

社員の交流の場、こやま会

社員同士が集まって、さまざまなグループ活動が行われています。会社の仕事とは切り離した活動です。
「季節を感じる会」、「ビールを愛する会」、「映画鑑賞サークル」、各入社年による同期入社の親睦会や、ダーツ、競馬や様々なスポーツ観戦を目的としたサークルなどをつくり、いろいろな年代の社員が思い思いにサークルを作って活動しています。
資金は私のポケットマネーですが、条件がふたつあります。ひとつは、「楽しむこと」。ふたつ目は、「社内報の取材を受けること」。

会社を創る前はプロボウラーだったという経歴をお持ちの小山社長。あたたかい笑顔が印象的でした。家族を思うように社員を大切にお考えであることが伝わってきました。
社長の楽しみやパワーの源は?とお伺いしたところ、「社員と一緒になって、会社独自のものを世界に発信するためチャレンジすることが目下の楽しみ」、と目を輝かせてお話くださいました。
「お互い様」の企業風土のもと、やりがいを持って安心して働くことができる環境は、より良い仕事に結びついていくはずです。いろいろな方向に相乗効果が生まれています。