イクメン応援事例 「やまがたイグメン共和国」の場合 その5

やまがたイグメン共和国
「絵本ですよ!パパも子どもも全員集合」

やまがたイグメン共和国今年3月に建国した「やまがたイグメン共和国」。
再び講師に安藤哲也氏をお迎えし、パパならではの絵本の読み聞かせの極意を伝授していただきました。
安藤氏は、「パパ’s絵本プロジェクト」を通し、お父さんだからこそ、男性だからこその絵本の選び方を広める活動をされています。

絵本LIVE」リハーサルの様子

実行委員のイグメンたちは、忙しい中を縫って打合せを重ね、準備を進めました。
直前打合せでの、「絵本LIVE」リハーサルの様子です。

イグメン応援団

今回はパパと子どもたちだけではなく、「イグメン応援団」としてママも大勢参加。家族みんなで楽しい時間を過ごしました。
集まったイグメン32人、生後3カ月から10歳までの子どもたち38人、ママ16人。
広い和室の会場が熱気に包まれました。
テンションが上がって走り回る小さい子どもを一生懸命に追いかけるパパたち。年長のお姉ちゃんたちがめんどうをみてくれる光景も見られました。

イグメン応援団

初めは、パパ・ママに向けて育児についてのお話がありました。

ママが一日に一番多く使う言葉は「早く!」だそうです。これには皆さん大いに頷いていらっしゃいました。
やはりママは時間に追われていることが多いのですね。パパが家事・育児をシェアすることで、「早く!」の回数も減っていくはず。

イグメン応援団

そして、絵本についてのお話です。
まずは選び方のアドバイスがありました。

例:「クイズ系の絵本」
クイズの答えを考えるとともに、答えから波及させて質問してみる。

ex.『このすしなあに』…答えからどんどん拡がりました。
「このネタはなに?」「まぐろ!」「まぐろは他になんて言うかな?」「トロ!」「正解、中トロ以上は、自分で働いてから食べてね(笑)。」
「(一人前のまげに入ったおすしを指して)これは『一人前』だけど、全部食べられるようになったら『一人前』なんだよね」「(子どもが)食べられる!」「本当?ガリも食べられるの?」「…」「ほらね、まだ早いでしょ。」
「最後に出るお茶はなんて言うかな?」「あがり!」「お父さんたち、あがりは他にどんな意味がある?」「お会計!」「そうだね、おあいそのことだね」

例:「耳で楽しむ絵本」
0~1歳くらいの子どもは、擬音の繰り返しの響きやリズムを楽しみます。
ことばの意味はわからなくても、五感でしっかりと受け取っているんですね。

続いて、参加イグメンを代表して、3人のイグメンが読み聞かせを実演しました。
大勢のパパ・ママ、子どもたちを前に緊張していたようですが、安藤さんのアドバイスを受けながら、楽しい読み聞かせをしてくれました。
大統領の出番では、お姉ちゃんがパパに肩車をしてもらって一緒に登場。これをきっかけに、パパに肩車をしてもらう子どもたちがたくさんみられました。

  • イグメン応援団
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実演を見た後は、グループを作りそれぞれが持参した絵本の読み聞かせを行いました。
パパだけではなく他のイグメンたちの読み聞かせを楽しんだ子どもたち。パパが読んでくれている時は、どの子もちょっと誇らしげでした。

  • イグメン応援団
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実際に読み聞かせをしてみての振り返りも行われました。

  • イグメン応援団
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おしまいは、安藤さんの絵本LIVE!
名作「三匹のやぎのがらがらどん」を、ギターの弾き語りで読み聞かせ。
軽快なリズムとメリハリの効いた歌声に、子ども達は一瞬でくぎづけです。
イグメンの心のなかは、「ギター、やっておけばよかった…」「弾けるようになりたい!」だったはずです。

  • イグメン応援団
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「子どもたちが元気な時間帯に」と初めて午前中に、そして広々とした和室での開催となった今回、ママたちも参加して、熱気あふれるイベントとなりました。
座っているのと立っているのとでは体感温度が違うくらい、熱気が上へ昇っていました。

パパはもちろん、ママにとっても、大きな学びとなった今回のイベント。
パパ、ママそれぞれが個性を活かし、子育てに取り組む気持ちを新たにされたことでしょう。
パパを見る子どもたちの誇らしげな表情とキラキラした瞳が毎回印象的な「やまがたイグメン共和国」の取組み。読み聞かせを終える頃にはパパの顔もちょっと誇らしげで、そのパパと子どもたちを見守るママの顔はとーってもやさしいものでした。

どんどん進化するイグメンたちの今後の活動が楽しみです。